なぜ上位ソフトは振り飛車の採用率が低いのか
この記事は「コンピュータ将棋 Advent Calendar 2016」の12/16分の記事です。
「コンピュータ将棋 Advent Calendar 2016」18番手のカッパです。おそらく「コンピュータ将棋 Advent Calendar 2016」の参加者のなかでは最年少です。よろしくお願いします。
僕は「なぜ上位ソフトは振り飛車の採用率が低いのだろう?」こんな疑問を僕はもっていました。この機会に解決してみようと思います。
振り飛車を上位ソフトはどのぐらい指すの?
まずは自己対局でどれくらい上位ソフトが振り飛車を指すのかを検証してみました。
検証方法
初手から秒読み0.1秒で100局の自己対局を行う
設定 ponder=off 定跡=off Hash=1GB スレッド=1
PC CPU Core i7-3610QM メモリ 8GB
使用ソフト
Ukamuse_sdt4_sse42 (以下浮かむ瀬)
gikou 20160606 (以下技巧)
YaneuraOu-2016-late-sse42 (以下やねうら王)
結果
浮かむ瀬 3局
技巧 8局
やねうら王 17局
やねうら王は結構多かったですね。浮かむ瀬は△3二金をとがめるために振り飛車を指したみたいです。
次に勝率です。
検証方法
指定局面から秒読み0.1秒で100局の自己対局を行う
*今回はノーマル四間飛車、先手中飛車、石田流vs居飛車でやります
設定 ponder=off 定跡=off Hash=1GB スレッド=1
PC CPU Core i7-3610QM メモリ 8GB
使用ソフト
浮かむ瀬
結果
石田流vs居飛車 38-5-57
結論
*正しいとは言っていない
感想
今回は「なぜ上位ソフトは振り飛車の採用率が低いのか」というテーマでやってみました。いずれかは、消えた戦法の研究やfloodgateの棋譜紹介などもしたいです。
おわりに
今回検証に使った浮かむ瀬の作者の平岡拓也さん、やねうら王の作者のやねうらおさん、技巧の作者の出村洋介さんに感謝いたします。